寄与分の実際

遺産分割協議を相続人で話し合いなどをしていく際には、
遺言の通りに財産の振り分けをしない場合もあります。

それぞれ、財産を目の前にすると欲が出てきて、いままでは、そんなつもりはなかったのに、
急に他の兄弟、姉妹など親族に財産を多くとられるのが嫌になってくるようです。

遺産分割には実は、寄与分というのもあります。
寄与分とはなにかと申しますと、
被相続人の生前に、大変よく働き貢献した場合などに考慮される物です。

例えば被相続人が大病を患っていた場合に、ある親族がその人を家で看護していた場合などです。
通常、大病を患って入院などをし続けてしまうとずっと医療費がかかってしまいます。

医療費だけではなく、差額ベッド代、テレビを見るためのテレビカード代、
通常、自宅にいればあまりたべないお菓子やスナック、病院で使うための衣類など
医療費から派生するものはたくさんあります。

つまり通常ならこれだけかかるお金がかからなかったということで
資産が目減りしていくのを防ぐことが出来たという評価がなされる可能性もあるということです。

入院する事もなく、自宅で療養するということであれば、
それをしっかりと見ることの出来る家族がいればお金がかかりません。
これが寄与分という貢献度ということになります。

この寄与分を通常の相続で受け取る分よりも多く渡すべきではないかという考え方なのです。

では、実際にはどのようにこの寄与分は運用されているのでしょうか。
実は、ほとんど考慮されない事が多いのです。

寄与分があるから数百万円浮いた、数千万円浮いたなどとする話には、他の相続人があまり納得しない、
または、金額に反映できるほどの活躍、貢献ではないと判断されることも多いでしょう。

だから寄与分の実際というと本来受け取るべき財産に
ほんの少しプラスしたぐらいということを理解しておく必要があるようです。

ただし、たくさん貢献したのに、たったこれだけしかもらえないのか、などと
いう考え方は捨てて、たいへんな思いをしているひとは、無条件で助けてあげてほしいものです。